「フライパン桜子」に寄せられたコメント2010年05月15日 21時38分50秒

【くるくるさんの感想】

こんにちは、くるくると申します。拝読しました。

非常に読みやすい作品でした。
個人的に気に入ったのは、『ありがとうちょくひと』ですね。
普通に『ありがとう直人』では正直わざとらしいと感じて引いてしまったと思うのですが、その前にワンクッション置いていることで不自然さが緩和されていると感じました。
また、お題の「フライパン」「ビーム」の使い方は秀逸ですね。
こういう、ちょっとひねった使い方、見習いたいです。

気になったところとしては、桜子が主人公に好意を抱いていく過程を、もっとじっくりやってほしかったということ。
それから、桜子がいなくなった理由も気になります。
そして、最後に主人公が大したアクションを起こしていないのも良くないと思いました。
……まあ、どれも枚数制限があるため難しいとは思うのですが。
ただ、御作はまだ枚数に余裕があるように見受けられますし、参考程度にしていただければ幸いです。

拙い感想ですみません。すこしでも作者様の役に立てば幸いです。それでは、駄文失礼しました。


【akkさんの感想】

 『フライパン桜子』読ませていただきました。
 感想を書かせていただきますakkと申します。
 どうぞよろしくお願いします。

 ・タイトル
 どういう内容なのか想像できないですが、そこが良いです。インパクトがあります。

 ・お題 (◎○△×)
  学園ものかどうか ―― 高校   △
  フライパン    ―― !?   ◎
  アンドロイド   ―― 文字通り ○
  ビーム      ―― 武器   ○
 (片道チケット)  ―― 固有名詞 ×
 (ラーメン丼)   ―― メニュー ×
 (特殊部隊)    ―― 固有名詞 ×
 (首輪)      ―― 文字通り ×
 作者様のコメントにもあるように、確かに学園率が低いですね。高校生という絶対性が物語に組み込まれてたので、悪くないとは思いますけれど。
 フライパンの使用は他に例を見ない個性があり、高評価です。アンドロイドとビームは少しリアリティが足りないように感じました。作中に登場するビームがどんなビームなのか、映像が浮かばないのはマイナスだと思いました。他はゲスト出演ということで、ただ入れ込んだだけの印象です。

 どうして学校では笑わないのか。この辺りを中心に話が展開するのかと思いきや、まさかの恋愛ものでした。なんだかラストに流れのズレを感じたり……。あとは恋愛ものなのに、距離が一瞬にして縮まるのはいかがなものかと思ったり……。
 仰いでるフライパン(常備しているフライパン)の形状や大きさが知りたかったです。仰いでる、もしくはソリにしている様子がはっきり浮かびませんでした。
 アンドロイドの彼女は完全に自由に行動しているように見えます。監視する人とかなんかいないのでしょうか。研究所には管理する責任があるのではないでしょうか。もし急に暴走したら、もし故障したらどうするのでしょうか。
>熱暴走のため、話してはいけないという命令が吹っ飛んだのだろう。
 何だか都合良く感じました。秘密漏洩の危険があるのだから、やはり監視員はいなければ不自然です。桜子さん、歩く情報じゃないですか。誰かが止めに入らないとおかしいような気もします。
 チラ見防止条例が出てきてからは予想の上を行く展開でした。
>特殊ビームよ
 なんですかそれは(笑)
>すべてを告白し、研究所の呪縛から開放された桜子はまるで別人だった。
 え? 呪縛って何ですか? 桜子は研究所に命令されて嫌々調査してたのでしょうか。よくわかりませんでした。
 途中まで読み、高校に通う理由は何だろうかと思いました。チラ見の調査のためだったら、学校に通う必要はない気がします。(制服を手に入れるためですか?)
>「いつもこれを持ってるお姉ちゃん、来なかった?」
>「ねえ、今日はお姉ちゃん、来た?」
 二回同じこと言ってたので違和感がありました。
>桜子も僕のことを待っていてくれたんだ。
 ポジティブですね……(汗)
 最後、それにしてもビームは万能です(笑)

 色々と楽しみました。予想外の展開が続くのは良かったです。
>私のデータはあなたの名前で一杯なの。直人、直人、直人、直人、直人、直人、直人……って感じ。あなたは私の中で溢れている……」
 のセリフが気に入りました。

 しかし、読み終えてから面白かったかと聞かれれば「はい」とも「いいえ」とも答えづらい感じでした。現実味が足りなかったので、物語自体が嘘くさく感じたことが原因でしょうか。あとは、どうして笑わないのか。どうして子供の前では笑えるのか。というところをもっと掘り下げてほしかったと思いました。
 後半、主人公はほとんど桜子に流されてたような気がしました。最初の注意以降、何か行動をしてほしかったです。連絡先聞いたりとかはありましたけど、結局何も物語は動かなかったですし。必死にやり切った主人公にこそ、読者は感動するのだと思います。

 以上でございます。
 執筆お疲れ様でした。少しでも参考になりましたら幸いです。
 役に立つ部分と立たない部分はあるかと思いますので、取捨していただけますようお願いいたします。
 至らぬ感想人でごめんなさい。失礼いたしました。


【フェルト雲さんの感想】

フェルト雲です。こんばんは!
面白いタイトルですね。
どんなイントネーションかいまいちわかりません!

冒頭のつかみはばっちりでした。
主人公も桜子も面白いキャラクターで、作風は真面目でシュール。こういうの好きです。
私好みの面白い作品でした。

三人称視点で書かれているのですが、一人称でも面白く書くことができたと思います。
と、いいますかほぼ直人よりの三人称だったので、いっそ直人視点でよかったと思うのです。
直人の心情の変化を掘り下げてほしかったですし、
なにより直人が結構面白い子なので、直人視点ならもっと生き生き見えたのでは……と。
ムフフと笑うことのできる真面目キャラな直人が、もっと動くところを見たかったです。

彼女が学校に来ていた理由がはっきりしないところが残念でした。
チラ見防止に関する仕事(シュール)は建前で、彼女には別の任務があって学校に来ていたのだと思ったので。
そんなわけで、学園モノというネタが中途半端になってしまったかなと思います。
枚数が残っていますし、
桜子がなぜ学校に来たのか、なぜ居なくなってしまったのか、そして主人公と学校でのやり取りをもう少し追加するといいのではないでしょうか。
そうすれば学園という舞台が生きてくるでしょうし、アンドロイドと人間の恋についても言及できると思います。

ラストシーンはグッとくるものがあったのですが、
遊んでいた子供たちが家に帰り、さて直人も帰るかとふと橋を見ると……の方が自然かなと。
そしてもっと言ってしまうと、桜子には戻ってきてほしかった。

お題の使い方についてですが、
とにかくフライパンがシュールでした。
下着からビーム。ううむ。シュールだ。

御作のシュールさって良いところだと思います。
これは好みにもよると思うのですが、
私としてはシュールさがあとちょっと、ほんのちょっぴり足りないのです。
桜子にはアンドロイドとしてもっと活躍してほしかったですし。

もう少し長く尺を取ってほしかったなと思いますが、
面白く読ませていただきました。



これからもがんばってください。
駄文失礼しました。それでは~!


【前田なおやさんの感想】

こんにちわ、前田なおやと言うものです。

話の内容的にはよかったと思いますが、展開が速い。
主人公とヒロインとの交流がもう少し欲しい所でした。キスうんぬんかんぬんまで行くには、何かが足りない。
それと、色々「なんでやねん」と突っ込みたくなる点がありました。
謎の条例を筆頭に、フライパンを使っている理由。わざわざ学校に入れるなんて真似をしたのに、なんでその存在を否定しているのか(国もそこまでアホじゃないかと……)。
最後の「ちょくひと」に関してですが、これはよかったと思います。
ただ、それを子供たちが楽しみにしている理由が分かりませんでした。

お題の使い方が素晴らしく、ゲストお題もシュールに使っていてよかったです。
これからも頑張って下さい!


【トゥーサ・ヴァッキーノさんの感想】

はじめまして、トゥーサ・ヴァッキーノと申します。
今回、はじめて参加させていただきました。

お話の批評っていうのは、苦手科目なんですけど、
思ったことを書かせていただきます。

アンドロイドとの青春ってのは、面白かったです。
ラストの感じも雰囲気があって、ジーンとしますね。
ハッピーエンドじゃない方が、断然いいですもんね。

それから
>地獄の片道チケット号
>特殊部隊チラミンジャー
お題を考えるときに、ルールみたいなところで、お題を名前にしたらよくないということを書いてたので、難しいもんだなあと思ったんですけど、
別に、使ってもよかったんですね。

はじめて参加したので、批評ってこと自体に緊張してしまいました。
ありがとうございました。


【ミナ・コレステロールさんの感想】

こんばんは。
ミナ・コレステロールと申します。


お料理の得意な子の話なのかなぁと思って、読み始めたんですが……

(フライパンを)そう使うか!

とパソコンの前で声に出してしまいました。
わたしは料理用か鈍器?としか思っていなかったので、衝撃的でした。

作者さんの感性が素敵なんでしょうね。
「胸のCPU」のあたりの表現も、うまいと思いました。

ストーリーは、ギャグ要素の強いSFラブコメ?と思っていたら、意外にもすごく切なかったです。やられました。


お題に関してなんですが、
「アンドロイド」と「フライパン」と「ビーム」の三つを、作品の重要なキーワードとしてしっかりと消化されていて、すごいなぁって、ひたすら感心いたしました。

他のお題の「ゲスト出演」も、さりげなく混ぜるのではなくて、あえて最後のほうに入れていらっしゃったように思えました。やっぱり、うまいです。


そんなわけで、すごく素敵な作品だったと思います。
作者さんの他の作品も読んでみたいです。



【へべれけさんの感想】

こんにちは、へべれけと申します。
御作「フライパン桜子」を読ませていただきましたので、感想を残します。

近未来ライトSFとでもいいましょうか。学園成分はと聞かれるとやはり少々パンチに欠けるように思いますが、「じゃあジャンルは?」と問われれば確実に学園モノと答えるでしょう。非常にシュールな題材で、個人的には好きな方向性です。お題もきっちり使い切り、まずまずの完成度を誇っていると言えるのではないでしょうか。

・良かった点
SFを基本として考えた場合、「チラ見防止条例」というのがすごくワンダーでよかったです。ましてやギャグとしてではなく、作中で大真面目に語られているのがいいですね。アンドロイドにせよ、ビームにせよ、それの後追いによってねじ伏せられているのですが、それがまた妙に納得してしまえるのが読んでいて心地よかったです。

・悪かった点
枚数的にも軽めに抑えられているのでしょうが、ちょっと内容の薄さが気に掛かります。なんだか読み応えのないまま一気に目の前を通過していった感じ。物語も一応閉じられていますが、もうすこし桜子の顛末や、直人との因果関係が語られていてもよかったかなと思います。

■総評
とても魅力的な作品のひとつだったと思います。
文章もこなれていて読みやすく、読み詰まることはありませんでした。
あとはなんらかのカタルシス(すっきり感?)があれば申し分なかったでしょうか。ストーリーそのものにはブレもなく、作者さまの基礎力を垣間見た気がいたします。


【玖乃(くの) さんの感想】

お疲れ様です。
「フライパン桜子」拝読いたしました。感想を書かせていただきます。


フライパン桜子――このネーミングセンスに脱帽です。はっきり言ってうらやましすぎるw 完全なツボです。

シンプルな作品で読みやすい文章、すぐに読了できました。
あれですね、女子高生ってのは生きた罠ですね。

では読みながら思ったことを少々。

>「このフライパンのフチの形状を考慮に入れれば、見えるはず無いの。もちろん柄の部分で生じる死角や、スカートの長さも計算に入れているわ。スカートのめくれ加減は、傾斜三十度で秒速十メートルの滑降速度以内であれば問題なし。あなたには全く関係ないわ」

 空想科学読本を思い出しました。それでもしっかり見えているという片手落ちアンドロイドの頭脳は萌えポイントですw

>自分は桜子の笑顔だけが見たいのだろうか?
 実は、彼女の下着が見たいという欲求の方が大きいのでは?

 笑顔と下着? そんなのどっちも見t(ry

>ムフフフフ……

 ひさびさにこうやって笑う主人公を見ました。いや、主人公の笑いじゃないw


 いろいろ内容にツッコミたい部分はありますが(しかしチラ見が規制されたら暴動が起きやしないか……)条例ネタはかなりホットなので面白く読ませていただきました。細かいことを気にしなくていい作品だったと思います。

 良い作品をありがとうございました。GW企画執筆お疲れさまでした!
 引き続き感想期間もよろしくお願いします!

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